namoの妄想メモ

Twitterに流すには長い妄想を垂れ流すブログです。

9/15宗拓本反省会会場

レベコン6おつかれさまでした!

今回の新刊はこれです!

#イナイレ[腐] 【宗拓】(9/15:レベコン)新刊サンプル - namoのイラスト - pixiv

さっそく反省会開場です!!!!

 

0. 制作環境

前回の本から特に変更はないです。
iPad Pro 12.9インチ
Apple Pencil(第二世代)
・A6ノート2冊(ネーム用)

・クリスタ

1. この本で取り組む課題

わたしのまんが・まんが制作おいて課題はいっぱいあるのですが、まず取り組むべき問題だと思っているのは以下です。
・ネームを切り慣れていない
 ∟ ネーム作業のスピードが遅い
 ∟ なんとなくネームのやり方がわからない
   → わからないから着手が面倒
   → スケジュールの死(そして作画も気力も体調も死ぬ)
・オチが弱い
 ∟ ネームの段階でプロットを無視してオチを変えることがある

 ∟ プロットで決めたオチがそもそも弱い

ネームはとりあえず「なんとかなるでしょ!」と思える回数こなすのが大事かなみたいな感覚があります。一応理屈で無理やり作って読み直して直すという作業ができなくはないので(できるとも言えないけど、実際ストマン形式の本が6冊でているので……)。
オチの付け方は理屈上だとなんとなくわかってきた感もありつつ、あとは考えながらたくさんこなして反応のいい/悪いとか自分の得意なオチを見つけていく作業かな…みたいな感覚です。
上記を考えた上で、今回はページは少なくてもいいから本数をいっぱい描いてプロット・ネームに慣れよう!具体的には4ページ以下のお話を3〜6個書いて1本のストマンにしよう!となりました。
1本あたりの量が4ページ以下なのはTwitterとの相性で決めました。1つのツイート添付4枚画像でまんがが1個読めるようにです。

2. 手順

もともと春に出す予定だった本なので、7月の手順と春の手順が混ざっています。

① プロット(4月頃)

 ∟ 全体の流れを決める
 ∟ 3個のお話に分けることに決める
 ∟ 3個のお話それぞれでプロットを立てる

② 3個のプロットそれぞれについてセリフの書き出し(4月頃)

いつもは絶対従う前提でこの作業を行うのですが「入れられたら入れるネタ」もメモとして残しつつセリフを書き出しました。今回の本は前述のページ制限があったのと、セリフなしで2人がキスをしているところをたくさん見せたいな、みたいな狙いがあったので様子をみつつ削ろうかなって感じです。時期的にセリフの書き出しで進めていますが、7月の本はここを"箱書き"という作業に変更しています。

③ 表紙(4月頃)

青ぷで新刊出すつもりだったので先に進められそうな表紙をやってました。
あんすたの色がめちゃくちゃすきなので色味が似ているカードの画像を参考にしつつ色選びをしてます。

④ ネーム(4月頃)

2のセリフを元にA6ノートにネームを描いていきます。とりあえず書く→違和感があるところを直す、入れたいネタを入れる、入らないので削るを5回くらいやったと思います。1冊のノートだと内容を確認して書き直す際にページをいったりきたりするのが面倒なので2冊用意して交互に使っています。2個めのお話は最初キスマークをつけたかったのですが、全然入らないのでやめました。

⑤ 下書き

3個めのお話は5月に準備号を出すためにとりあえずザクザク描いてました。
全体的にキスしたり抱き合ったりでめちゃくちゃ絡みが多くて作画コストが高かったので下書きが大変でした。7月のおもちゃ本だと基本1コマに1人しか入らないし結合写真はネットで死ぬほど見つかるので困らなかったんですが、キス画像はそれより探しづらいし自分1人でポーズとれるものでもないしで資料探しがきつかったです。そして資料が見つかっても形を取るのが難しい……。

⑥ ペン入れ

見せ場のシーンは好きな作家さんの本を手元に置きながらやりました。以降は本当に時間がなかったので良い作画は諦めて基本下書きの線をなぞる作業にしました。9/15に新刊があるほうが完璧な本を作ることよりも優先度が高かったからです。
3個めのお話は下書きを書いてから3ヶ月以上経っていて、しかも間に1冊だしていたので今の絵柄とのギャップがあってペン入れしづらかったです。
1個めと2個めは9/12まで下書きしていたのでギャップとかなかったのですが、9/15のイベント新刊の下書きを9/12までやっていたのがそもそもやばいです。
わずかにのこっていたメモ↓

 

⑦ トーン

本文1〜3ページはともだちに貼ってもらいました!!!7月の反省を活かしきれてない!!!!!!!!コラ!!!!!!!!わたしより影の処理が細かいのでクオリティが高いです(ありがたい……)。この時点で前日9/14だったので、トーンを貼りながらおたクラブさんの店頭印刷に向かいました。
最低限だけ貼って入稿、特に必要そうなところだけ影の対応をして再入稿してます。ギリギリすぎる……。
あくまで当社比ですけど、前よりペン入れもきれいにしてるし背景も描くようになったので柄トーンとか影トーンとかガッツリ貼らなくても画面がさみしくないのが結構助かっています。基礎トーン流し込むだけなら9Pで3〜4時間くらいなので……。髪の毛も線を入れるようにしているのでハイライト削らなくてもまあ……いや削ったほうがいいんですが……。

⑧ おたクラブさんで印刷

16:00頃到着。18:30からの整理券を配っていたけど、入稿が終わっていなかったので受付できなかった。ダメ元で18:30まで待っていたら中綴じで受け付けてもらえた!!!刷っていただけるだけでほんと……間に合ってよかった……(間に合ってない)。

そういえば集中力がないときとかにあとがきと奥付をやっています。

3. 反省

結構手順のところに書いちゃっているのでそれ以外で。

▼ よかったこと

・ペン入れがやわらかい感じになった、ペン入れだけでそこそこ映える画面になった

↓の本の線が理想だなあと思ったので、手元に置いて見ながらペン入れしました。副作用で顔も似たけどかわいいのでよし。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07F77R31N/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_-FVIDbV09Q1M2
今まで頬が真っ赤に染まる表現をするときに全体に斜線を描いていたのですが、小さい点を散らすように描いた方がポッポと熱くなる感じが出ていいなあとなったのが1番収穫だと思います。あと瞳の印象が強くなった。気がする。

・背景の情報量を増やした

今までの本は直方体のカドのところを1本の線で描いていたのですが、この本だと1本のメインの線と並行して薄い線を引いています。実際のカドって本当にピシッと折れ曲がってるわけではないので、小さい面ができた感じになってよかったかなと思います。
他にも壁が複数の鉄板がつながって見えるように縦に線を入れたり、釘が打たれているようにしてる。
たとえば↓の井吹の背景とか。


・自撮り棒導入

7月の本でジャージを購入して写真をとりながら進めたらめちゃくちゃよかったんですけど、腕の長さが足りなくて変な角度がついたりしていたので自撮り棒を買いました。たしか3COINSで500円か1000円だったと思います。寝そべるポーズを描くときに大活躍した。

・初!中綴じ本

事故った結果なのでよかったことか?って感じもありますが、知識が増えることは良いことなので……。おたクラブさん店頭だと、無線綴じと比べて安価に早くできるのが魅力だと思いました。めちゃくちゃ広がるのでスペースに積むのはちょっと難しいです。今はケースにみちみちに入れて閉じた癖がつくかどうか試しています。自分用の1冊は気づいたらかなり閉じてました。なんでだろ?とりあえずお手に取った方が自宅で困ることはあまりなさそう……。

・おくづけと表紙が終わっていた

地味に時間がかかるので、終わっていると本文作業中の「間に合わないかも……」というストレスがないのがめちゃくちゃいいなと思いました。今後も先に着手する。

▼ わるかったこと

・気力の死、そしてスケジュール管理

下書き開始段階でめちゃくちゃギリギリだったんですけど、下書きができる日とできない日がありました。ペン入れもそうです。1コマしかできない日もあった(9/12過ぎてるのに!?)。実際にかかった日数の半分くらいしか稼働してない気がする。
なんか他の用事がドドドドッと入っていた時期に加えて台風の気圧やらバイオリズムやらで死にまくったので、原稿は気力が死んで動けない時期があること前提で計画的に……と改めて思った(いつも言っている)。

・ネーム

Twitterに流すことを考えて3〜4ページのお話3個で1本のお話という構成にしてたんですけど、本にしたときに小さいお話とお話の間に何もなしで進んでしまうのでちょっとテンポ?が悪かったです。間に空白があったり、時間経過のコマがあるとよかった。
というかこの記事の課題の項目で書いた通り、下手くそだからいっぱい描くか〜!の気持ちで3本ノックしたんだけど、そもそもわたしのネタ(プロット)は情報量的に30ページがちょうどいいことが多くて、まあなくてもいいんじゃない?というところを削ってなるべく減らしても16〜20ページくらい、ということをともだちにアフターで教えてもらった。そうなんだ!30ページくらいの本に憧れがあるけどまだできなさそうだなあとずっと思ってたんだけど、先にそっちを目指すほうが早いのかもしれない。

▼ その他

毎回起承転結のフレームに突っ込んで考えているので、プロット〜ネームまでは「ここで喧嘩するでしょ、すれ違うでしょ。全然いちゃついてないけど大丈夫かな?」と思っているのですが、下書き〜ペン入れで「オ?いちゃついてる…?いやでも喧嘩してるし…?」となり、刷り上がった本を見ると「めちゃくちゃ相手のこと好きでいちゃついてるやんけ!!!!!!!!!!!!」となっています。
認識しないことにはコントロールできないのでプロットスキル的な意味で客観視できるといいねとは思いつつ、イチャ甘が得意(?)なのかなと思ったのでなんか良い/悪いでいうのもなんか違うかなとその他欄に……。
毎回毒にも薬にもならないようなイチャ甘というか痴話喧嘩?何を見せられているんだ……2人だけでやってればいいのに……みたいな恥じらいにも似た感情になるのですが、こういうのが好きな人は絶対にいますもんね……。好きな人に届きますようにという祈りくらいしかできない……。

4. おわり

次回は12/1 青ぷで宗拓ゲスト本が出せればと思ってます。
じぶんの分は恋人っぽい描写は控えめの、バディっぽい話になるといいなあ。